爬虫類を飼育する前に知っておいてもらいたい基礎知識を5つ記載しました。
犬や猫と違い気持ち悪い、ぬるぬるしてそう、怖い等マイナスのイメージを持たれがちの爬虫類ですが、実は飼育人口は増加しているそうです。そんなあなたも是非この記事を読んで爬虫類に少しでも興味を持ってもらえれば嬉しいです。知れば知る程愛着が湧きますよ!
爬虫類とは?
爬虫類は脊椎動物の一種で、ウロコや甲羅等の固い皮膚で体表を覆われています。移動は四肢を使いますが蛇やトカゲの一部のように退化している場合もあります。多くは卵生ですが胎生(卵胎生)の種類もいます。種類が多く生息域も陸棲のものから水棲のもの、乾燥地帯に棲むもの熱帯雨林に棲むもの地中に棲むものと実にさまざまです。食性もばらばらで雑食、植物性、肉食と生態や環境によって多彩です。
爬虫類の特徴の1つが全身を覆うウロコでケラチンという角質でできておりこれが何層にもなって凹凸を形成しています。このウロコは水分の保持や外敵から身を守るときに役立っています。
爬虫類の種類
爬虫類の種類は世界で6000種以上が発見されています。大きな項目として「ワニ目」「カメ目」「有隣目」「ムカシトカゲ目」の4つに分かれます。
ワニ目に関しては成長させるとかなり大きくなるので、飼育するには覚悟が必要となります。
ペットとして飼うのであれば有隣目とカメ目が無難でしょう。
飼育環境を整える
爬虫類は種類によって棲息する場所、エサがさまざまです。まずは飼育したい種類の棲息環境や食性を調べておく事が必要です。日本の夏は総じて高温多湿で適合し辛く、冬は十分な保温が必要となります。そのため飼育するにはケージ、床材、照明、温度計、パネルヒーター、水入れなど種類にもよりますが環境を整える準備がとても重要です。
爬虫類を捨てない、逃がさない
飼育に飽きたから捨てる、逃がす等言語道断です。最後まで責任を持って育てましょう。ただ飼育下で気をつけなければならないことは逃げられることです。爬虫類のほとんどは脱走の名人です。私も何度か部屋の中で脱走しヒヤッとした経験があります。
特に日本は固有種以外の温帯域の種が逃げ出して帰化し、生態系に影響を及ぼすと言う図式はさけなければならないのです。オオトカゲやニシキヘビ、カミツキガメなどが逃げ出して人間に危害を加えるような取り返しのつかない事態は避けなければなりません。
指定動物許可申請について
人に危害を加えるおそれのある動物を飼育するにあたっては、適正な飼育管理と安全確保が必要になります。各地方自治体にはそれぞれの条例があり、指定された動物を飼育するには許可申請をしなくてはなりません。ライオンやヒョウの飼育を想定した条例はありましたが、爬虫類の飼育が広まるにつれ爬虫類も指定動物に含まれるようになりました。
都道府県によって指定動物は異なりますが、東京都を例に挙げた場合下記が指定されています。
ヘビ科 | トカゲ科 | カメ科 | ワニ科 |
アミメニシキヘビ | ハナブトオオトカゲ | ワニガメ | 全種類 |
アフリカニシキヘビ | コモドドラゴン | カミツキガメ | |
ビルマニシキヘビ | アメリカドクトカゲ | ||
アメジストニシキヘビ | メキシコドクトカゲ | ||
アナコンダ | ドクトカゲ全種 | ||
ボアコンストリクター | |||
インドニシキヘビ | |||
毒蛇全種 |
飼育する場合には自分の住んでいる自治体にまず何を何頭飼育するかを相談し、条件をだされたケージを設置します。許可申請書を提出後、係員が調査にきて問題が無ければ特定動物飼育許可書を発行してもらえます。必ず許可を取ってから飼育するよう心がけましょう。