パキポディウムウィンゾリー (Pachypodium baronii var. windsorii)&パキポディウムバロニー(Pachypodium baronii)の種を購入したので2018年10月11日に播種。中々手に入らない高級種子を時期外れな種まき・・・果たして成功するのか。成長記録を更新していきます。
目次
パキポディウム・ウィンゾリー (Pachypodium baronii var. windsorii)について
科・属名:キョウチクトウ科(Apocynaceae) パキポディウム属(Pacypodium)
学名:パキポディウム ウィンゾリー(Pachypodium baronii var. windsorii)
園芸名/流通名:パキポディウム ウィンゾリー
マダガスカル北部の乾燥した環境下で岩陰に自生し、高さは最大でも1〜1.5mになります。他のパキポと比べ短い太いトゲを有し、膨らんだ塊根部分から分岐した細い枝を伸ばします。塊根植物の中でも1,2を争う人気で比例して高値で取引されます。春頃には基本種とウィンゾリーのみに赤い花を咲かせます。
パキポディウム・バロニー(Pachypodium baronii)について
科・属名:キョウチクトウ科(Apocynaceae) パキポディウム属(Pacypodium)
学名:パキポディウム バロニー(Pachypodium baronii)
園芸名/流通名:パキポディウム バロニー
バロニーもウィンゾリー と同じくしっかりとしたトゲを持ち春に赤い花を咲かせますが花の形状が違います。また、幹の部分がウィンゾリー ほど膨らみませんが徳利のような可愛い容姿に成長します。こちらも流通量の少ない人気種なので手に入れたら大事に育ててあげましょう。
パキポディウムの種蒔きの手順と方法
某フリマアプリで購入したウィンゾリー とバロニーの種。ウィンゾリー 3粒、バロニー5粒の計8粒を撒きますが時期外れのこのタイミングで一体どの程度発芽してくれるのか・・・値段が高かっただけに緊張します笑。少しでも発芽率を高めるために最初にできることはしっかりやって種蒔きにチャレンジ。
① 種を購入する
まずは今回の主役パキポディウムたちの種を入手します。入手経路は下記の3つです。
#1 フリマアプリやオークションで購入
#2 海外から輸入して購入(#1で輸入した種を販売されている方もいます)
#3 自家受粉させる
発芽率が高い入手経路は?
#3の自家受粉が一番発芽率が高く、二番目に#1の国内で採取された種子、最後が輸入種。理由の1つとして採取してからの経過した時間が影響するため、新鮮であればあるほど発芽率が上がるというわけです。私は今回某フリマアプリで購入しましたができるだけ採取した時期が近い種を選ぶようにしました。
② 種蒔きで準備するもの
まずは種を蒔くために必要な諸々を準備します。
・プラコップ
・メネデール
・用土
・プラ鉢
・腰水用の容器
・鉢底石
③ 種をメネデールにつける
次にメネデールを水で50倍に薄めた水溶液をプラコップに注ぎ、種を一晩漬け置きます。時間は12時間程度、この作業で発芽率がアップします。理屈としては根毛からイオン化した栄養素を吸収するサポートをすることで発根を促進するようです。複数の種が混ざらないよう分けるように。
④ 植える鉢と腰水用の容器を熱湯消毒
漬け置き中に鉢と腰水用の容器を熱湯消毒します。新品でも雑菌がついている場合がありますし、再利用の鉢であれば前の植物の菌が繁殖する恐れがあります。沸騰したお湯をかけ天日干しして乾かしましょう。
⑤ 用土の準備
用土はこれが正解というものはありませんが、基本的には種蒔き用の用土か赤玉土と保水性の高い用土を混ぜたものを使います。私のブレンド土は赤玉土:ゴールデン培養土:鹿沼土=5:3:2で配合しています。芽が出るまでは湿った状態をキープする必要があるため、水はけの良い用土を選ばれる場合は腰水のかさを少し増やしてあげるといいかもしれません。また、発芽した場合に根を張りやすいよう表土には細かい赤玉土を敷いてから播種を行います。
⑥ 種蒔き
鉢に鉢底石を敷き準備した用土を鉢の上部1cm程度残す深さまで入れます。そうすることで潅水する際に水がこぼれずに済みます。(腰水をして入れば関係ありませんが)次に一晩メネデールに漬け置いた種を蒔きます。この時種の尖っている部分を下に向けると発芽した時に活着しやすいのでピンセットで調整してあげます。また、蒔く種の数や種類にもよりますがプレステラ90型のスリット鉢に3〜4粒ずつ蒔きます。プラ鉢内の密度も低いので1,2年は保ってくれるかなと。
⑦ 霧吹きとラップ掛け
最後に腰水容器に鉢を入れ、霧吹きで表面を湿らせてからラップをかけます。温度は20℃以上をキープして下さい。あとは芽が出るまで祈りましょう!
[更新]10月17日 パキポディウムバロニーの種3粒が発芽しました。
パキポディウムバロニーに動きありです。3粒は発芽!この瞬間が一番嬉しいですね。しかしウィンゾリー とバロニー他2粒は動きなし。
[更新]10月20日 パキポディウムウィンゾリー の種3粒が発芽しました。
パキポディウムウィンゾリー については全て発芽してくれました!しかしこの時残ったバロニー2粒にはカビが・・・この状態から芽がでることはないため諦めることに。結果今回の発芽率は75%でした。この時期にしてはまずまずの成績でしょうか。この6粒が数年後まで生き残れるよう大事に育てていきます。
[更新]10月27日 IKEAの植物育成用ライト「VAXER(ヴェクセル)」で育成開始
最初は植物の動きも活発なので頻繁に更新してしまいますね。室外も寒くなってきたので室内にて育成ライトで栽培開始です。どの程度大きくなるか、太くなるかはわかりませんが時間を決めて照射しています。まだ3日程度ですがぐんぐんおおきくなりカイワレのようになりました。カイワレの種じゃないよな・・・