【画像】麗姿!マネシヤドクガエル、別種へ分化中か ペルー
http://2log.sc/r/2ch.sc/scienceplus/1412356473/
ペルーに生息するヤドクガエル科の一種は、同じ地域に暮らす別の種に驚くほど細部まで擬態する。
それにより新しい種へと分化しつつあることを、研究者らが突き止めた。
発表論文によれば、擬態によって個体群が別々の種に分かれることが示唆されるのは
脊椎動物ではマネシヤド クガエル(Ranitomeya imitator)が初めてであり、
動物全体でも分かっている中でたった2例目だという。もう一つは、やはり南米に生息する
ドクチョウ属(Heliconius)の集団だ。
地理的に離れているマネシヤドクガエルの個体群は、それぞれ別のカエルに擬態しているため、
見た目が大き く異なる。ペルー北中部にいるマネシヤドクガエルの2集団は、
個性的なバリアビリスヤドクガエル(R. variabilis)とズアカヤドクガエル(R. fantastica)に擬態しており、
鮮やかな色彩で身を覆っている。
これはミュラー擬態として知られる現象だ。有毒または不快な味の複数の種が、
捕食者への警告信号として、よく似た派手な色彩を取り入れる。マネシヤドクガエルの
一方の形態は「しま模様(striped)」と呼ばれ、黒と 黄色のしま模様の体に、
まだらの青緑色の脚という、バリアビリスヤドクガエル(R. variabilis)そっくりの見た目になっている。
もう一方の形態は「バラデロ(Varadero)」と呼ばれる。オレンジ色の頭に黒い斑点、青い脚はズアカヤドクガエルそのものだ。
◆同じタイプの相手を求める
研究チームが行った野生のマネシヤドクガエルの観察によると、このカエルが別々の種へと
分かれつつある兆候が交尾行動の際に認められたという。どちらの形態のマネシヤドクガエルも、
自分と同じ擬態をしている相手を好んだのだ。
研究者らは実験で、求愛行動を示しているオスに二形態のメス各1匹を近づけて
選べるようにし、オスとそれぞ れのメスとの求愛の時間を記録。どちらを好むのかを測定した。
研究の共著者で、米国ノースカロライナ州グリーンビル、イーストカロライナ大学の
進化生物学者カイル・サ マーズ(Kyle Summers)氏は、「我々はこれを、
“種分化”の兆しと考えている」と語った。種分化とは、新た な種が形成されるプロセスを意味する。
「もっとも、これが分化の始まりだったと確認されるのは数千年後にな るだろうが」。
異なる擬態をとるマネシヤドクガエルが自分と同じ擬態集団から交尾相手を選ぶという事実は、
「過去に擬態 パターンが違う相手と交配したために、何らかのよくない結果を招いたことを示唆する」
とサマーズ氏。同氏は ナショナル ジオグラフィック協会研究・探検委員会から資金援助を受けている。
おそらく「誤った交配で生まれた子孫は、適応能力が低い、捕食されやすいといった難点があるのだろう」 と、
サマーズ氏は推測した。「相手選びを誤ると危険が生じそうな場合に限り、こうした選好を発達させたと思われる」。
研究チームはそれに加えて、マネシヤドクガエルの高い擬態能力も遺伝的分離を後押ししていると考えている。
二形態のマネシヤドクガエルは、形態を見分けるのに互いの精巧な模様を視覚で判別で きるからだ。
サマーズ氏はこれまで、仲間の研究者らとともにヤドクガエルの視覚について研究を重ねており、
「ヤドクガ エル科の種は、色パターンの違いを極めて正確に見分けられるとの確信に至っている」という。
◆決め手は色なのか
ハーバード大学の進化生物学者で今回の研究には関わっていないジェームズ・マレット(James Mallet)氏は、
「エクアドルおよびペルー東部でみられるドクチョウ属のチョウでも、よく似た現象が起こっている」と関心を寄せた。
同氏は、ヤドクガエルの一部で色パターンが交尾の判断に影響を及ぼすことが知られているとしながらも、
今回発表された研究では「交尾相手の選択が色に基づくというデータが示されていない」と指摘した。
マレット氏は、異なる二形態のカエルが「鳴き声など、何か別のシグナルを使っている可能性もある」とみている。
今回の研究成果は、「Nature Communication」誌に8月27日付で掲載された。
【National Geographic News】=http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20141003003
>異なる擬態をとるマネシヤドクガエルが自分と同じ擬態集団から交尾相手を選ぶという事実は、
>「過去に擬態 パターンが違う相手と交配したために、何らかのよくない結果を招いたことを示唆する」
一個体の寿命は短いだろうに、この様な種全体の進化がどうして連動して起きるのかが不思議
>>3
そのような生物的な変化の可能性を持ったDNA種だけが
現在生き残って繁栄してるんだ。
たまに急激に変わる自然に対抗する手段は、常時ランダムに変化することだけだったんだな。
このカエルは今より繁栄するパターンを会得中ということか。
の方が「これからの流行のガラはこれ」などと別のガラに
進化しようとするしくみが発見されるだろう
相手を「見て」選ぶのか。
擬態もいろいろ大変だな
奴らは模様などに価値無し、力こそパワーだからな
誰彼構わず貪欲にしがみつけるオスこそメスに必要とされてるんだろう
> おそらく「誤った交配で生まれた子孫は、適応能力が低い、捕食されやすいといった難点があるのだろう」
そういう交配でどんな模様になるのか気になる
自分と同じ擬態のタイプを「好む」とは言っても100%じゃないだろうし、実験室で雑種が生まれてないかな?