先日サボテン・多肉植物ビッグバザール(通称BB)で購入したパキポディウム・ナマクアナム/光堂(Pachypodium namaquanum)の様子がおかしいので調べてみると根が腐っている・・・腐ってしまった理由となんとか復活できないか色々試行錯誤した結果をまとめました。
※今回初めての根腐れパニックで正しい対処をしていません。なんでもメネデールに漬ければ良いと思ったら大間違いでした。
目次
パキポディウム・ナマクアナム(光堂)が根腐れを起こし枯れました・・・
パキポディウム・ナマクアナム/光堂(Pachypodium namaquanum)は他のパキポディウムに比べ冬型で育て方がイレギュラーな塊根植物です。その分魅力的な形と色、希少性で人気があります。魅力がないのは値段くらい笑。そんなナマクアナムですが、根腐れを起こしており結果からいうと復活できませんでした。ただ、もう少し早く気付いてあげれば復活させてあげられたかもと思うポイントがいくつかありましたのでそこを振り返りながら今後の教訓とします。
① 植物の選び方について
9月に五反田TOCで行われたサボテン・多肉植物ビッグバザールで購入したナマクアナムですが、購入後植え替えをするタイミングで少し根、幹の部分が柔らかいなと感じました。植物の幹が柔らかい理由には2つあります。1つは「根が腐っている」1つは「水やりが足りていない」後者であれば灌水してあげれば良いのですが前者は私のような素人は絶対にNG!いつ水やりをしたか、何故柔らかいのかを店員さんにヒアリングしてから株を見極めて購入してください。
② 水のやりすぎ
これも心当たりがあります。植え替え後2、3日してから潅水するのですが今回は植え替えてすぐに灌水してしまいました。タイミングも寒い夜で次の日は雨と最悪でした。大好きな株が購入できたのは良かったのですが、浮かれすぎですね反省。植え替えは株にかなりのストレスを与えます。2、3日は日にちを空け晴れている午前中に潅水してあげましょう。
③ 鉢の消毒を行わなかった
実生苗や植え替え時はいつも熱湯をかけて鉢を消毒して植え替えます。新品で買ったものでも雑菌が繁殖している可能性がありますし、まして一度使ったものをそのまま使うとその可能性も上がります。ただ今回この作業を抜いたことも原因なのかもしれません。また、根を指で傷つけてしまった可能性や土が汚染されていた可能性も・・・そこまで神経質になる必要はありませんがある程度の準備をした上で植え替えを行う必要があるかなと感じました。
違和感を感じた時点で調べる
根腐れを起こすと色々な症状を植物は栽培者に向けて発信します。そこに早く気づくことで枯れてしまうという最悪の事態を回避できるかもしれません。下記にこんなときは要注意リストを記載しました。
・茎や幹が柔らかくなっている
・土表に白いカビが生えている
・潅水後の土の乾燥がいつもより遅い 水やり後の土の乾燥が遅い、染み込みが遅い
・葉が垂れている、葉色が濁っているなど株の元気がない
・根が黒色に変化している
我が家のナマクアナムは4つも当てはまるという根腐れのスペシャリスト。ではどうやって復活させれば良いのでしょうか。
根腐れの対処方法
① 根についている土を丁寧に落とします。
② 茎や幹とのバランスを見ながら根腐れを起こしている部分をハサミで切り取ります。
③ 水はけの良い土に植え替えます。この時肥料の投入は控えます。
④ 新芽が出るまで水やりを控え待ちます。直射日光などは避けましょう。
⑤ 新芽を確認したら植物に合った環境で潅水してあげましょう。
ちなみに私は何を思ったか根腐れ部分をハサミでカットした後、水分が足りないからブニョブニョになったと思ったんでしょう。メネデールに浸けました。発根管理かよ・・・
根腐れの予防方法
予防方法ですが、水やりとその植物に合った土、環境を選んであげることがもっとも重要だと思います。私が行っている防止策としては水やりのタイミングを計る方法として竹串を土に挿し濡れているかどうかを確認し、乾いていれば天気予報で晴れの日を待ってそのタイミングでたっぷり潅水してあげます。土は植物によりますが、サボテン多肉類は水はけの良い用土を使ってあげましょう。また、利用したことはありませんが「防止剤」を用土に混ぜることで根腐れを防ぐこともできます。
今回根腐れの侵攻で幹の部分まで黒く変色しており、結局帰らぬ植物となったナマクアナムは残念でしたが、この実体験が今後の植物たちに活かされると思い記事をまとめました。さらなる犠牲植物を出さないよう上記を実践しつつ冬の植物ライフを謳歌したいと思います。