【アルビノ】白ヘビってどうして色が無いの??

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時々テレビや新聞などで「白い生き物が見つかった!」とニュースになることがあります。このような色の生き物を両生類・爬虫類に限らず白い個体は一般的に「アルビノ」と呼ばれています。しかし、アルビノは必ずしも白いわけではなく、正確には何らかの色素がかけている場合全般を示す言葉です。ではアルビノのメカニズムについて簡単に説明していきましょう。

 

アルビノ=白色という意味じゃないの??

アルビノとは色を表す言葉ではありません。爬虫類や両生類の体色は「黒色」「赤色」「黄色」「青色」の4つの色素からできており、本来持っているべきうちのどれかが欠乏している場合をアルビノと呼びます。例えば、通常なら茶色地に黒い斑紋を持つコーンスネークは黒色と赤色の色素が多く、黄色の色素を少量、青色の色素は非常に少ないのです。このうち黒色の色素がなければ赤色だけになって赤色と白色の紅白のヘビになるわけです。さらにここから赤色が欠乏すると薄く黄色味がかったヘビになりほとんど全身が白くなるのです。

コーンスネーク(ノーマル)

コーンスネーク(アルビノ)

 

アルビノ種は目が赤いのは何故?

私はこの疑問をアルビノのヘビやカエルを見る度に感じていました。調べると、これは目の虹彩の黒色の欠乏により毛細血管の色が透けて見えるため「赤目」になっている事が分かりました。更に色素が欠乏しているため、視細胞が未熟で目に入る光の量を調節できず光をとても眩しく感じるそうです。その為明るい場所では弱視になります。そんなこといったらそもそも目の悪いヘビは何も見えないんじゃ・・・(泣)

参考:【動画】動物たちの視界をジャック!ヘビって世界がこう見えてるんだね

 

アルビノは何故珍しいの?

白い生き物が見つかった!とニュースになるくらいなのでアルビノはとても珍しい存在です。では何故珍しいのか分かりますか?これらの色彩変異は全て遺伝します。

ということはもっと野生で見つかっても良さそうですが何故なのでしょう。

 

それは・・・本来身を隠す働きを持っている体色や斑紋が失われているため天敵に見つかりやすく、繁殖するまで生き残れないためです。また、アルビノはメラニン色素が生成されないという特徴があり、紫外線や有毒な光線から皮膚を守る事ができません。そのためアルビノ種は通常種よりも寿命が短いと言われているのです。

 

アルビノとメラニズム

 

アルビノはペットとしても人気の高い種類です。愛玩用として品種化されていて、本来の体色を持ったノーマルの個体よりも高く販売されているのをよく見かけます。ちなみに山口県の岩国市で天然記念物になっているアオダイショウのアルビノ「白ヘビ」は神様の使いとして通常の体色を持つアオダイショウよりも大切にされました。そのため他の場所よりもアルビノが占める割合が多くなり有名になったのです。なお、目が黒くて全身が真っ白の蛇は斑紋が全くないタイプの変異でアルビノに対して「リューシスティック」と呼ばれています。また、先天的に皮膚のメラニン色素が過度に増加し、黒くなる現象のことを「メラニズム」と呼びます。

 

 

メラニズムもかっこいいですね!

 

参考:ヘビの飼育方法と飼育器具

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