私は毎年キャンプや渓流に行くのですが、毒蛇に出会った事がありません。というよりなんでも「シマヘビだろう・・・」と思いスルーしています(笑)これではクリーチャーの管理人としていかん!という事で色々調べてみました。
毒蛇を見分けるには?
皆さんは毒ヘビかどうかを見分けることができますか?いくら爬虫類が好きだと言っても私だって毒蛇に噛まれるのは嫌です(笑)飼育している無毒のヘビでも噛まれるだけで相当痛いのに加えて毒なんて考えただけで鳥肌です。昔に比べ、ヘビの毒で命を落とす人の数は減少していますが、少しでも処置が遅れたり体力の無い子供や老人の場合、手足を切断しなければいけなくなったり、運が悪ければ死亡するケースもあります。そうならないよう、安全にヘビと付き合うために毒ヘビと無毒の蛇を見分けられるようにならなくてはいけません。ではどのように見分け、注意しなければいけないのでしょうか?
「頭部が三角形のヘビは毒蛇」は迷信?
一般的によく言われるのが「毒蛇は頭部が三角形をしている」という見分け方です。
これは正しいのでしょうか・・・?
毒蛇は上あごの唾液腺のあるところに毒腺があります。その毒腺がある場所、つまり目の下から頬にかけて膨らむだろうから頭部が三角形になっているということが根拠になっているのでしょう。これは必ずしも間違っているとは言えません。確かに日本の代表的な毒蛇であるマムシやハブを含むクサリヘビ科の蛇たちの多くは頭部が三角形っぽく見えますよね。
マムシ
ハブ
頭が三角形でない毒蛇もいる
ところが世界最強の毒蛇であるタイパンやブラックマンバなど、コブラ科の毒ヘビの頭はどうでしょう?彼らの頭部は決して三角系ではなくむしろ何の変哲もない普通の蛇の頭をしています。つまり日本のハブやマムシならば、どちらかというと三角形といえる頭部ですが、世界的に見ると決して毒ヘビ= 頭部が三角形とは言えないのです。そもそもフォルムなどというのはみるものの主観でしかありません。確かにハブの頭部の三角形は三角形といえるかもしれませんが、マムシの場合は三角形というより菱形に近いような気がします。逆に無毒であるアオダイショウやシマヘビは敵を威嚇するときに頭部を薄く広げます。これらが三角形見えるかもしれません。また、日本にはナミヘビ科の毒蛇であるヤマカガシがいます。それこそ三角形でも何でもない頭部ですが、日本では実際に噛まれて亡くなった方がいるれっきとした毒蛇なんです。
タイパン
ブラックマンバ
結論
つらつらと説明しましたが、結論は「日本限定で考えた場合、頭部が三角形ならばマムシやハブで有毒ヘビである。しかし三角形ではなくても有毒のヤマカガシがいる」と覚えて注意する必要がある。こんな感じでしょうか笑。しかしそれでもやはりあやふやなわけで・・・「じゃあ毒蛇かどうかどうやって正確には見分ければいいの?」と聞かれたらこれはもう「普段から写真や実物を見て覚えるしかありません」と答えるほかありません。それができない小さいお子さんやヘビの写真なんて見たくもないという人は結局ヘビには近づかない、或いはヘビを触らないという対処が最も賢明だと思います。
これが「ヤマカガシ」です!派手なので分かり易いと思います。マムシやハブと違いおとなしいヘビですが、毒の強さはマムシの3倍、ハブの10倍という恐ろしいヘビなんです・・・道で出会っても絶対に刺激を与えないよう注意しましょう。