グラキリス(Pachypodium gracilius)の未発根株に挑戦 [更新中]

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グラキリス発根管理

先日伺った植物ショップ「SLAVE OF PLANTS」さんで9月18日に購入した未発根のグラキリス。塊根植物歴4ヶ月の自分が発根管理に挑戦してみました。発根管理方法や経過をまとめていきますので未発根株を検討されている方の参考になれば。




※塊根素人が実際に調べて、やってみてを記載しているので間違っていたらアドバイス頂けますと幸いです。また、発根率をコミットするものではありませんのでご理解の程お願いします。

発根株、未発根株とは?

輸入される際、検疫をパスするために根や葉を切られ発根していない状態で輸入されてきた株を未発根株と言います。この時植物は仮死状態になっているのでしっかり管理して復活させてあげる必要があります。逆に発根株は新しい根が少しでも出て入れば発根済みとなりますが主根が生えない状態で、通常の頻度で灌水を行うと水分過多で腐る可能性があります。

※検疫とは・・・特定の国や施設に出入りする人、輸出入される動物や植物及び食品や飼料等、その他、生物を原材料とする物品や生物が含まれる可能性のある土壌・岩石等を一定期間隔離した状況に置いて、伝染病の病原体などに汚染されているか否かを確認、検査することである。wiki参照

 

グラキリスの未発根株の状態を確認する

グラキリス未発根株

グラキリス未発根株

未発根株購入時に確認したい3つの項目

① 輸入時期はいつか
→輸入後の経過日数が少ないほど発根率が高いと言われています。購入の際は同時期に輸入された他の未発根株の状況、状態を店舗へ確認しましょう。

② 根の状態はどうか
→輸入株のほとんどはメンテナンスされていないため、根の部分が最初から腐っている可能性があります。腐っている部分を切り落とせば蘇生させられるかもしれませんが奥深くまで腐っている場合は蘇生できません。根の切り口が白ければ元気な証拠です。

③ 幹が柔らかく無いか
→幹を触った時柔らかいと腐っている可能性があります。必ず手で持って確認しましょう。

④ 購入時期
→できれば5月〜7月、これから暖かくなるタイミングで購入すると温度管理がしやすいです。

 

発根管理で準備するもの

株の状態を確認して購入前後で下記を準備しておきましょう。
① メネデール
→植物の活力剤、人間で言うところのサプリのようなもので発根を促します。

② ルートン or クロネックス or オキシベロン
→発根促進剤です。効果は植物や使い方によっても変わってくると思います。今回は近くの園芸店にあったルートンを使います。

③ 用土
→すみません、ここはオリジナルブレンド土で参考にならないかもです・・・発根促進用土があれば教えてください。一つ言えることは水はけの良い用土を利用するということ。根は水を求めて伸びるため水はけが悪いと腐る可能性があります。ちなみに自分は赤玉:ゴールデン培養土:鹿沼土=3:2:1くらいで使ってます。
④ プラ鉢とクリアなプラスチックカップ
→プラ鉢は黒い方が温度が上がりやすいので◎、プラコップは根が生えたかを確認するために使います。今回プラカップ使うの忘れました・・・
⑤ プレートヒーター
鉢を温めることで発根促進します。春、夏であれば必要ないと思いますが9月での購入で気温も下がってきたため今回は採用。

⑥ 幹を固定するための紐
→幹がぐらつき根が切れないように固定します。(ほとんど室内でいじらないためやってません)
⑦ 日当たりのいいベランダ
→太陽光が無かったらそもそも育ちません。(といいつつうちは東向き)

 

発根管理準備開始

まずはメネデールを50倍の浄水で薄め、グラキリスをプラコップへin。根の部分が浸るように調節し、そのまま一晩(12時間程度)漬け置きます。

メネデール漬け置き中

メネデール漬け置き中

次にルートンを根の部分にまぶします。この時少し湿っていると粉をつけやすいです。ルートンがしっかり付着したら乾かします。

ルートンを根に擦り付け乾かします。

ルートンを根に擦り付け乾かします。

乾いたことを確認後プラコップに下穴を開け植えつけます。これに関しては単純に忘れてそのままプラ鉢に植えてます・・・プラコップに植えつけたらプラ鉢に入れ保温力を上げましょう。最後に紐を使って幹を固定します。

鉢の温度を上げるためプレートヒーターに乗せます。

鉢の温度を上げるためプレートヒーターに乗せます。

あとはプレートヒーターを下に敷き日当たりの良い窓際へ。風通しも考え網戸かファンで対応しました。植え付け後、漬け置いていたメネデール水を土にかけ発根管理体制が整いました。

 

発根の確認方法

発根の確認方法は色々ありますが、確実なのは自分の目で確かめること。ここでプラコップに植え付けて入れば根が張っていることがわかります。ただ自分のようにプラ鉢に植え付けてしまった場合は確実ではありませんが下記のように確認します。

① 灌水時に幹が硬くなることを確認する
→根が出て入れば水を吸うため幹がパンパンに張ります。ただ冒頭でも記載した通り、確認のため水を与えすぎると根が腐る可能性があるため慎重に行います。

② 植え替えの節目に確認する
→そもそも大きくなっているのであれば根は生えていると思いますが確認できます。

③ 実際に土から出して視認する
→この方法が一番シンプルで分かりやすいのですが、根を傷つける可能性と幹にストレスを与えます。時期によってですが1、2ヶ月経っても変化がなく不安な場合に最終手段として行いましょう。

ちなみに葉が生えてきても根が出たとは限りません。時期によって植物自体が葉を出してしまっているだけということもあるそうです。未発根株は水が葉から蒸発しないよう葉を切ってあげると良いでしょう。

未発根グラキリス_葉の状態

未発根グラキリス_葉の状態

何か出てきそう。葉も根もぐいぐい伸びてほしいものです。あとは祈るばかり。変化があれば更新していきます!

 

2018/10/13 未発根グラキリス進捗更新

発根管理から約1ヶ月が経ちました。ふと見ると葉が出てきているのに気付き写真に収めました。管理状況は気温が下がってきているため夜間は室内でプレートヒーター、昼間は外で晴れた日には土が乾いていることを確認して灌水します。幹が張るのでしっかり水分を吸収できている=根が出ている?のかなと思いつつ根腐れと温度管理だけしっかり続けます。

グラキリス発根管理中

グラキリス発根管理中

未発根グラキリス_葉の状態

未発根グラキリス_葉の状態

 

 

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